心理的限界の壁

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気合 学生時代の長距離走で、足はまだ動くのに精神的にしんどいと思い込み、ペースダウンした経験は誰しもあるかと思います。本来なら、もっと実力があるのに、自分で能力の壁を決めてしまい、出来ることも出来なくなっていることがありますよね。

これは、筋力発揮中にどれだけ多くの筋繊維が使われるかは、筋に命令を出す脳の中枢での抑制の程度によると考えられています。この抑制は例えば、火事場のバカ力と言われるように緊急事態になれば抑制が緩和され、自分でも信じられない力が発揮されることがあります。

スポーツの実践時に、この心理的限界を超えて、どこまで自分本来の力を出し切れるかは日々のトレーニングで克服していくしかありません。毎日のトレーニングで少しずつ自分の限界を探り、日々自分との戦い、自分に挑戦していく、そんな気持ちを持ち続けることが克服の第一歩です。

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精神的にも強くなっていくことができるのが筋トレであり、少しずつ自分の限界点を高めていくことが筋力トレーニングのひとつの目的になると思います。

フィットネスはもともと自分のペースで体調に合わせて出来るのがいいところですが、自分を限界まで鍛える目的もまた素晴らしいと思います。私が行っているジムでも、自分の壁と戦っている方がたくさんいらっしゃいます。40代、50代になってもそうやって自分の能力を高めていこうとし続ける姿勢は、スポーツだけでなく、仕事や人生にも通じます。

(参考文献「薬いらずの肉体改造法」宝田雄大著、ベースボールマガジン社)