酸素強化水と酸素呼吸の違い考察

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酸素強化水 ミネラルウォーターに通常の10-15倍の酸素を含ませた「水」が、次々と商品化されています。しかし、普通は呼吸で体内に取り込む酸素を、腸など消化器官から吸収してどう活用されるのでしょうか?ある商品の酸素含有量は水100ミリリットル当たり6ミリグラムといったものがあります。

一方、人間が呼吸1回で取り込む酸素は、約14ミリグラム。呼吸2回だけで500ミリリットルのペットボトル1本に相当します。消化器官から直接吸収されることで、呼吸とは別の効果が期待できるかもしれませんが、具体的なメカニズムは分かっていません。

酸素強化水も、味は普通の水と同じです。一般にいわれているその効用は「頭がすっきりする」「ダイエットにいい」など多岐に渡ります。

しかし、人間で効果を認めた研究事例は少ないのが現状です。開封した瞬間から、酸素が水から抜け始めることにも注意しなければなりません。開けたらすぐに飲まなくては意味がありません。なかには賞味期限まで表示の酸素量を保証してくれる商品もありますが、多くは酸素充てん時の含有量になっているので注意が必要です。

上記には省いているのですが、「飲むことでアスリートのメンタル面に好影響が出ることが大きい」という効果もあるようです。現状では、効果がはっきりしていないですし、取り込める酸素量も微量ということであれば、心理的な面でのプラス影響が一番のメリットかも知れません。

それにしても、呼吸で取り込む酸素の量の多さにはびっくりします。生きている間、休みなく続けられることだから当たり前なのですが(笑)。酸素を少しでも多く取り入れようと思ったら、腹式呼吸で思いっきり空気を吐き出すようにすれば、自然とたくさん酸素を吸えますね。

成人では、安静時の呼吸1回につき、0.5リットル程度の空気を吸い込みます。これを1分間に15回と考えて、1日ではなんと、1万リットルくらいの空気を吸っています。ここは、人によっては多少違いますよね。

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吸う空気のうちの酸素含有量が約21%で、吐く空気のうちの酸素含有量が約17%。そう考えると、すごい酸素取り込み量です。ただ、肺の中に残っている空気の量もかなりあるようなので、前述したように、意識できる時は全部吐き出すようにしたいものです。こうすることで、酸素が体内にたくさん取り入れられると体の細胞の働きが活発になり、代謝も良くなります。

今度は水の話なのですが、ミネラルウォーターと水道水については色々うわさがありますね。ミネラルウォーターは食品衛生法に基づく基準があるが、水道水に比べ基準項目が少ないとか、水道水について、配管に長時間溜まっていた後のもの(朝一番のものとか)は、飲料水にしないほうがいいとか。

酸素は呼吸でしっかり取るとして、それとは別に、水はたくさん飲むようにしましょう。体内に取り込まれた水は細胞の老化を遅らせ、血液をサラサラにします。また、胃腸を活性化させ便秘の解消にもなります(便秘の解消は、ダイエットにもつながりますね)。 水と酸素。「二つまとめて一気に」と欲張るより一つずつしっかりとれば問題ないというのが私の結論です。