海で楽しむ遠泳レース~オープンウォータースイム

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遠泳 最近、海で遠泳レースを楽しむ「オープンウォータースイム」の人気が高まっています。レースといっても、水中の魚やサンゴ礁などを眺めながらゆったり泳ぐ愛好者が多く、中高年の競技人口も年々増えているようです。

湘南や沖縄など国内大会のほか、グアム島など海外でも開かれており、旅行を兼ねて参加する人も多いそうです。

海での水泳は、泳ぎながら小魚の群れや水草が見えたり、水温の違いを感じたりするし、自然の中での開放感は、プールではとても味わえないものがあります。

海や湖、川などで泳ぐオープンウォータースイムは、プールを泳ぐ競泳に比べると日本での認知度はまだ低いようです。ただ、オーストラリアなど世界各地で競技大会が開かれており、2008年に開催される北京五輪でも正式種目に採用され、競技人口の裾野は広がりつつあります。

海で泳ぐことって、昔から危険の代名詞であるかのように言われていました。プールとは違い、コースロープもありませんし、プールサイドもありませんので、いったん海に入ったら目的地までひたすら泳がなければなりません。もちろん、こういった大会は、少し泳げるからといって、参加できるものではありませんので、練習でも、3,000~4,000メートルを2時間程度で泳げるようなってからでないと、話にもなりません。

以前フルマラソンに参加したときに、若い人よりも、50歳代以上の中高年の方が意外に多かったのですが、このオープンウォータースイムに関しても同じことが言えるようです。体力的には落ちると思われるはずの年配の方がなぜ過酷ともいえる遠泳や、マラソンに多く参加しているのか?答えは、体を動かすための筋肉の種類にあります。

その筋肉には、「赤筋」と「白筋」という、2種類があります。

白筋は重量挙げ、短距離走など、瞬発的な力を発揮し、「速筋」とも呼ばれる筋肉です。しかし、この筋肉は持久力がなく、長時間使うことはできません。

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赤筋は長距離走など、長時間にわたって体を動かす時に使う筋肉で、別名「遅筋」とも呼ばれています。赤筋は白筋と違って筋肥大しにくいので、鍛えてもほとんど体は大きくなりません。マラソン選手がスリムなのは、この赤筋が筋肉の多くを占めているからといえます。

中高年者については、白筋が減少してくるため、スピードや瞬発力を要求される運動がだんだん難しくなってきます。そのため、赤筋を中心にした運動に向いていることになるのですが、それが、長時間ゆっくりとした運動を続ける、マラソンや遠泳といった運動を好むことにつながっています。

ご自身の体調や、事前の危機管理をきっちりすることが前提ですが、こういった生涯楽しめるスポーツを趣味に持つことは、大変好ましいことだと思います。