脂肪とビタミンの話

スポンサーリンク

長梅雨が明けたとたん、毎日うだるような暑さが続いています。大阪もここ数日は、日課のように光化学スモッグ注意報が発令されています。そろそろ夏バテ防止などの話も耳にするころです。夏バテ防止といえば、「土用のうなぎ」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?そんなうなぎに含まれているもののお話です。

うなぎには文字通り、脂肪とビタミンが豊富に含まれています。特に、ビタミンAはたっぷり含まれていて、1匹食べるだけで成人の一日のビタミンAの摂取量がカバーできるほどになります。また、うなぎには脂肪もたっぷり含まれています。ここで、脂肪は悪と決め付けないで下さいね。

うなぎにたっぷり含まれているこのビタミンAですが、「脂溶性ビタミン」と言いまして、脂肪(脂質)と一緒だと腸から体内に吸収されやすくなるのです。ビタミンAは皮膚や角質の保護に働きます。つまり、肌荒れを防ぎ美容には欠かせません。

この「脂溶性ビタミン」と呼ばれるものですが、4種類あります。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンK。

僕は健康管理士の試験のときはADEK(アデック)と覚えていました(笑)。つまり、「アデック」以外のビタミンがビタミンCに代表される「水溶性ビタミン」と言うことになります。

整理しますと、「脂溶性ビタミン」→A、D、E、K(アデック)
「水溶性ビタミン」→B、C、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンなど

があります。

水溶性ビタミンは、一度に大量摂取してもまったく問題ないです。必要量以外は全て水に溶けて体外に出ますので、もったいないだけになります。でも、もったいないからと言って摂るのを控えると体に異常をきたすのです。まあ、そこまで考える方もそれほどいらっしゃらないと思いますので、野菜、果物を毎日少しでも数種類食べていれば、オッケーです。あ、同じものばかりはだめですよ。毎日少しずつ種類を変えるのが望ましいです。

スポンサーリンク

一方、脂溶性ビタミンは取りすぎると過剰症になります。しかし欠乏するよりは全くいいので、摂りすぎを気にすることなく食事をすればいいかなと思います。ただ、サプリメントなどの過剰摂取などでは摂りすぎになることがありますので、意図した摂り過ぎにはご注意下さいね。

脂溶性ビタミンの過剰分は肝臓に貯蔵されています。一方、ビタミンCに代表される水溶性ビタミンは、美容にいいからと言って、毎日大量に摂取しても、必要量以外は全て体外に流れ出ています。難しい話ですよね。

肥満防止には体内へカロリーを過剰に取り込まないこと、つまり、エネルギー効率が非常に高い「脂質」を摂り過ぎないことと以前書きました。矛盾しますが、今回の話は、脂肪も最低限摂らないと、「脂溶性ビタミンが吸収されにくいよ!」と言うことになります。

ご自身の体と相談し、うまく組み合わせて下さいね。では、ここで問題です。脂溶性ビタミンの種類を4つ言って下さい!