スリムすぎるのも危険
肥満度を測る指標としてBMI(ボディ・マス・インデックス)という指標があります。
体重(kg)を身長(m)の2乗で割った値です。BMI指数の標準値は22.0とされています。しかし、最近の疫学研究で、意外な事実が判明したそうです。
10年間にも及ぶ追跡調査の結果、死亡率が最も低いのは23.0~24.9のグループに属する人たちで、そのグループと比べ30以上の太り過ぎのグループも、19未満のやせ過ぎのグループも、いずれも死亡リスクが2倍ほど高まり、U字型のグラフになるそうです。
やせ過ぎもだめだし、太り過ぎもだめ。
ここまでは予測がつくのですが、問題はここからです。男性では理想的と言われた22が入るグループから、死亡リスクは上昇しているそうです。逆に高いほうは27未満まではリスクが上がらなかったそうです。日本人男性で、27以上の肥満傾向の方は約1割。一方で、23未満のやせ傾向の方は4割を超えています。(最新情報はあなた自身で検索等をしてご確認ください)
この研究の結果から見ると、肥満対策よりもやせ対策のほうが重要といえます。
最後に、なぜやせ過ぎが危険なのかは不明ですが、栄養バランスの悪さと、最低限必要な栄養をきちんと摂取していない可能性があり、抵抗力が落ちて病気を誘発し、死に至らしめるからかもしれないと締めくくっています。
むやみに食事を削ってのダイエットは太るよりも危険ということだと思います。
普通に考えれば、栄養が足りていないより、少し足り過ぎている位のほうがいいのではないでしょうか。足り過ぎた栄養を運動することで消費する。これこそ、贅沢なカロリー消費だと思います。特に女性のあなたはスリムなボディを目指すがためのみの、過度の食事制限などの無理なダイエットを、くれぐれもしないようにして欲しいと思います。