脂肪吸引とは
脂肪吸引。初めて聞いたときは、すごいことをするんだなというイメージでした。私は本質的な考えとして、運動を日々の生活の中に組み込み、また適正な食事も行い、肥満を防ぐというのが王道と思っているのですが、もはや運動を少ししたくらいでは体型が変わらないほどの脂肪を溜め込んでしまった方にはこの脂肪吸引という方法が良く使われるということを知りました。
脂肪吸引は医学的な方法ではなく、現在は、美容外科療法として行われています。日本のずっと先を行く肥満大国であるアメリカでは、年間50万人以上もの人がこの脂肪吸引という外科手術を行っているようです。ここで、脂肪吸引とはどのようなことをするのかについて、触れておきたいと思います。
脂肪吸引とは、直径数ミリメートルの金属管を皮下脂肪組織に挿入して、その金属管で脂肪組織をかき取りながら脂肪吸引器で吸い出してしまうという、これを読んだだけでは恐ろしくなってしまいそうな療法なのです。先ほども書きましたが、医学的なものではなく、美容外科の種類に入るため担当医師の腕によってはかなり仕上がりにばらつきもあるようで、いろいろな問題も発生するようです。
脂肪吸引の主な目的は、余分な皮下脂肪を取り除くことによって、体型を整えることになります。これは、一度に脂肪吸引できる脂肪量が1リットルから2リットルくらいであるので、重度の肥満者などではこれくらい脂肪を取ったからといって、それほど大きく体のそう脂肪量に影響を及ぼすものではありません。
また、ここで、1リットルから2リットルと書きましたが、1kg、2kgではないことに注意してください。脂肪は体のほかの組織に比べて比重が軽いので、密度が1である水で換算すると、1リットルに付き、1kgの減少が見込めますが、こと肥満に関しては、1リットルに付き、1kg以下の重さしか取り除くことは出来ません。
つまり、体重に大きな変動をもたらすことは出来ないのです。また、脂肪吸引の考え方として、脂肪細胞が成人すると細胞が大きくなるのみで、数は増えないというところに着目し、脂肪細胞をいくらかでも取り除いてしまえば、これ以上太ることは無いであろうというところに目をつけているものでもあります。
しかし、脂肪吸引を実践した人でも体重や脂肪量のリバウンドがあった人もいることから、この考え方が絶対的ではないということも分かります。いずれにせよ、美容目的の女性がほとんどの手術者だと思われますが、なるべくやらないで済むようにしたいものです。もしやらざるを得ない場合でも、手術者の説明を良く受けて、十分納得した上で過剰な効果を期待しないように臨んで欲しいと思います。