原因は自分の心?現代社会のストレスを考える
政府は15日午前の閣議で、2007年版「障害者白書」を決定した。
精神障害を持つ人の数は05年に約303万人となり、02年から約45万人増え、初めて300万人を超えたことがわかった。
疾患別では、そううつ病などの「気分(感情)障害」が増加し、33.3%で最も多かった。
ちょっと気になったので、取り上げてみようと思います。
ニュースを見て気になる点を二つほど書こうと思います。
まず、この手の数字によるニュースは、私がもともと経理マンだったからかも知れないのですが、データの前提はどのようになっているかということを考えます。
数字を数字のまま鵜呑みにするということは何も考えていないということなので、まず、45万人増えたことが本当に事実なのかどうか、自分で考えることが必要ですね。
疾患別では、病院からの提出データを元にしていると思われるので、こちらのパーセンテージは信憑性が高いかも知れません。
本題はここからです。
確かに現代社会のストレスは一昔前に比べて大きくなりました。
ネットで仕事をしている私が言うのもなんですが、携帯電話やインターネットの普及の便利さと引き換えに、人間対人間のリアルなコミュニケーションが希薄になったことが大きな原因と考えています。
ただ、社会の変化と同じように、その時代を生きている人間もそれに合わせて変化していっていると思います。
生物の進化の歴史も、外部環境の変化との戦いでした。
(ただ、現在は過去と比べて、変化のスピードが比較にならないくらい速いということと、自分たちが作り出した環境という違いはありますが。)
原因を「社会のせい」という風にしてしまうと、そこから何も進みません。
そういう社会で生きているからこそ、どのように対応したらいいのかを考えることが大事です。
責任をもっともっと自分の側に置いていくのですね。
病気になる前に自分で自分をケアするという意識をもっと個人個人が持っていれば、この数字はもっと減ると思います。
病気になってしまう前に何とか自分でその環境に対応しなければ、誰も自分を守ってくれません。
常に自分のことを考えていなければ、小さな変化に気付きません。
うつだけでなく、もっと広い、健康という概念で捉えると、自分で自分の健康を管理しきれていない方が多い気がします。
医療が発達し、病院が至るところに出来、もしもの時は救急車が無料で病院まで運んでくれます。
だから、少々無理をしたって、不摂生をしたってなんとかなるさくらいの感覚に我々はなっているのではないでしょうか?
いつの間にか、自分の健康状態も自分で管理せず、無意識のうちに他人任せになっていることって多くないですか?
他人のせいにしていたり。。。
これってすごく怖いことです。
自分で出来ることで、知らず知らずのうちに他人任せになっていることは、自分でする癖を付けましょう。
健康の中でも心の健康がまずは、一番重要なものです。
私もパソコンにばかり向かわず、家族や親しい友人とのコミュニケーションの時間をたくさん取るようにしたいものです。