肥満症薬の国内製造販売
製薬メーカー大手が「肥満症」の治療薬を相次ぎ国内市場に投入しています。武田薬品工業は欧米メーカーが開発した薬剤の日本向け製品の開発に取り組んでいて、脂質吸収を抑制する日本で初めての肥満症治療剤となるそうです。参考ページはこちら
現在、国内で販売されている肥満症薬はスイス系のノバルティスファーマ(東京・港)が輸入販売している「サノレックス」などがあるようです。肥満症は肥満を原因とした高血圧や糖尿病など健康障害を患っていたり、患うと予想される場合を指します。
日本肥満学会は「体重を身長の2乗で割った数値(BMI)が25以上で肥満による健康障害がある場合」などを肥満の診断基準としています。BMI値が25以上の人口は国内で2,000万人以上いるとされています。
人間の体って、約60%は水分で出来ていますよね。残りはたんぱく質、ミネラル、炭水化物、脂肪などですが、このうち、脂肪の量は状況に応じて変化します。つまり体の構成のうち、脂肪の占める割合が体脂肪率ですよ。病気等における肥満を除いた、単純性の肥満(食べ過ぎや運動不足によるもの)が肥満人口のうち、90%以上を占めます。
今まで日本で1つしかなかった、 肥満薬(食欲をなくしたり、脂肪の吸収を押さえたりする薬)が、今後相次いで販売されてきそうですね。市場規模で考えると、BMI値が25以上の人口23百万人ってすごい数字ですよ。人口の約5分の1ですね。
つい最近も、世界的に肥満人口がどんどん増え続けているというニュースがありました。アメリカの数字は特に凄いですね。近年特に肥満人口が増えている地域としては、中東・北アフリカ、中米、太平洋・カリブ海地域の国があるそうです。2013年には21億人にも達しています。参考リンク
日本はまだそれらの国ほど全人口に占める肥満の方の比率が高くはないのですが、食生活の欧米化にともなって増加傾向にはあるようなのでますます食事には気をつけておかなければなりませんね。